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ホテルで缶詰めにあっている作家と編集者とのやり取りをコントにしてみた。
編集者 先生、さっきからパソコンの画面を睨んでばかりいるんですけれど。 作家 うむ。なかなか、この先の展開が思い浮かばないんだよ。 編集者 そんなことおっしゃっても明後日が〆切なんですよ。 作家 そんなこと言われんでも分かっておる。何か良いアイディアでも浮かべば良いのだが。何か良いアイディアを産むために、君一肌脱いでくれないか? 編集者 そうですか?それじゃあ、何をすればいいのですか? 作家 そうだな。いっちょ、裸踊りでもやってくれないか? 編集者 そんなことで、アイディアが浮かぶんですか? 作家 うむ。何とかなりそうだ。 編集者 それだったらしますけれど。何だか恥ずかしいです。 作家 そんなことを言っていたら、〆切は遅れるは、編集者として失格の烙印を押されてしまうぞ。 編集者 もう、しょうがないな。分かりました。やりますから。 作家 うむ。宜しく頼む。 (編集者が裸になり、踊りだす。) 作家 わははは。本当にやりおった。こんなことでアイディアが浮かぶことは無いだろう。 編集者 先生、僕を笑いものにしたんですか? 作家 君が〆切〆切というものだからね。 編集者 全く、先生の言うことは、今後一切信用しません。 (と言いながら、編集者は服を着る) 作家 私に文章を書かそうとするなら、ワイルドターキーを1本持ってきてくれ。 編集者 そんなこと出来る訳ないじゃないですか。執筆中にお酒なんて。僕は許しません。 作家 そこまで、言うのならわしが買ってくる。(と言って、席を立つ) 編集者 駄目ですよ。ここから出たら缶詰の意味が無くなるじゃないですか? 作家 そんなものは知らん。良いから、ワイルドターキーを買ってくる。 編集者 分かりましたよ。買ってくれば良いんでしょ。その代わり、これで原稿が遅れることだけはやめてくださいね。 作家 うむ。分かっておる。 (編集者はワイルドターキーを買いに行く) 編集者 先生買ってきましたよ。 作家 うむ。良し、それなら飲もう。 編集者 大丈夫かな? (ごく、ごくと飲みだす作家)。 作家 良し。これでいいぞ。新しい展開が産まれた。 編集者 それは、良かったです。 作家 それがな。酒を飲み過ぎてパソコンのキーボードが打てないから、代わりに君が打ってくれないか? 編集者 それで、話しが前に進むなら良いですよ。 作家 良し。行くぞ。(と言いながら物語を語っていく。その傍らワイルドターキーを飲んでいく) 編集者 先生、何を言っているのか分かりません。 作家 わしも、何を言うとるのか分からんのじゃ。 編集者 これじゃあ、明後日の〆切、間に合いそうにないな。(裸踊りもしたし、ワイルドターキーを買いに行った挙句このざまじゃやりきれない)と言う表情をクローズアップして終わり。 何のオチもないけれど、こうして書いている内に何本か良い作品に出会えるだろう。これからも、事あるごとにコントを書いていこうと思う。
by yoshibou225
| 2014-03-28 04:40
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