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良く、街並みで聞かれる言葉がある。「○○さんって、芸能人の××に似ていない?」と聞いて、「そうかなー」とか、「そうだね」と相槌をうって会話を続けている。言われている本人はいないので、大変迷惑をしているとかしていないだとか。
こういった現象が食べ物の中にあるというのはご存知でしょうか?そう、それはカニカマです。カニカマって練りものでありながら見事にカニの風味を残しているでしょ。ほら、今にも聞こえてきそうじゃないですか?「カニカマって、蟹の味によく似ていない?」と。本来のカニは、足の身をほぐすときにチマチマとした作業が食べる前に行われている。一方、カニカマはというと、実を縦にすーっと切り取ることが出来る。 しかも、その上、味はカニカマとはいえカニの風味が漂っている。カニを正規の値段で買うとなると少々値が張る。値が張ったとはいえ、鍋の中に入れたり、焼きガニをしたりしても、身をほぐすと言う、チマチマとした行為が残っている。この時期を、我慢のチマチマ期とよんでいる。しかし、それらを過ぎると美味しいご褒美に預かることが出来る。しかし、あれだけチマチマした割には、実がそれほど入っていなかったりすると、激怒してしまう。 その点、カニカマだと安心して食べられる。何しろ、練りものなので、背丈も一緒だし、グラム数も1本あたり同じだから、あれだけ苦労したのにということはない。それに、お財布にも優しい。そう考えると、カニカマってカニの風味を残しながら食べていけるので、影の実力者と呼ばれてもおかしくないくらいである。それに、本物のカニを卵焼きに巻いて食べる何て事は出来ないけれど、カニカマなら遠慮なく卵焼きの中に入れることが出来る。本当に使い勝手のいい奴である。 カニカマを使ったサラダもある。本物のカニならこんな所に俺を入れやがってと激怒するところだけれども、カニカマに限ってはそんなことは思ってもいない。逆に、「僕の活躍場所が増えるだけである」と喜んでいる。しかし、カニカマもひとつだけ悩んでいることがある。それは、鍋物にお呼びがかからないことである。何せ、カニカマだけあって、出生に対してコンプレックスを持っている。しかも、鍋には本物のカニがいるだけあって、もし、強引にでも鍋物の中に入って言ったら、修羅場になりかねない。 そんなことを考慮して、カニカマは健気に生きている。そんな健気な姿を見ると、君は鍋ものには近づかないようにして、後はどこに行っても大丈夫だから。と慰めたくなってくる。カニカマを見ていると、楽しくなる一方とは裏腹にカニカマから漂ってくる悲壮感を抱かずにはいられない。もうちょっと楽しく生きようよと声をかけて、ようやくカニカマが元気になる。元気になった姿を見て少しだけホッとするのであった。
by yoshibou225
| 2014-02-22 04:55
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